”忙しい”は心を亡くす

”忙しい”は心を亡くす

起業前、つまり十数年前に、厚意にしていただいていた
取引先の部長様からいただいた言葉です。
最近、それを痛感することがありました。

実は、先月、弊社のメインPCがダウンしてしまい、
てんてこ舞いになったのです。
もちろん、バックアップは万全!のはずが
バックアップHDの電源が入っていなくて、最終更新がなんと2008年。
つまり4年前ということになります。
スタッフ使用のPCに、各種コピーデータはあるものの、
メインPCにしかないものもたくさんあるのです。
そんな中、稼働中の研修のテキスト納品、コンサルティングのサーベイ報告書など、
納品せねばならないものは、当然あるわけです。

サポートは、委託業者にお願いしているのですが、
バックアップが生きていない!のは今更もはやどうしようもない、
まずは復旧を大至急!と進めてもらっても、
データの復元・取り出しに4日間、移行に3日間かかるという試算の中、
なんとか1日だけ、短縮してもらいました。

その間、コピーデータがないものは、ゼロから再作成するなどして凌ぎました。
連日、日中は研修やクライアント様のコンサル・ファシリテートがフル稼働中。
毎朝8時半には、クライアント様入り、18時位までは研修登壇またはファシリテート、
帰って午前1時くらいまで作業して、朝4時起きで作業の続き、8時半にクライアント様入り…
の連続、しかもその合間に諸々の打ち合わせが入る、という状況でした。
その最中に、ホームページ改訂に伴い、このブログもスタート((+_+))

幸い、今はデータも復旧し、落ち着きました。(PCは新規入れ替えになりましたが…)

振り返ってみると、日に日に心が殺伐としていきました。
まず、いつもスタッフにかけている「ありがとう」「助かりました」「お疲れ様です」など、
感謝・労いの言葉が出なくなる、そのうち、挨拶も殆どしない、
ある日のランチでは、とにかく出てきたパスタを何も考えずに食べだしたら、
同席していたクライアント様の方に「それ、僕が頼んだと思うんですけど」と突っ込まれました。
自分が何をオーダーしたかもわからなくなっていたみたいです(-_-;)

いつも研修では、質の高い仕事のためには「懐深く」「心広く」と言葉にしています。
それが印象的だと受講者の方から言葉をいただくこともあります。
しかし私自身、まったくその逆の状態が続いていたのです。
やはり、仕事の質も低下していたことは否めません。
反省しきりです

”忙しい”は心を亡くす
その状態を未然に防ぐ習慣・環境・力を少しずつチャージ中です。

2012. 12. 14