持ち味を活かす
ここのところ、ダイバーシティ案件が続いています。
ダイバーシティとは、ご存じのとおり、多様性を活かす組織づくりの推進全般のこと。
でも、女性の管理職比率を上げる、男性の育休取得者のロールモデル化、定年退職者の再雇用枠を設ける、
など、施策に偏るものが多する感があります。
男性とか女性とか年齢とかじゃないんだけどなぁ。。。
バリバリの働き盛りでプロパーの男性でも力を発揮できていない状況はたくさんあるし、
女性に一概に仕事や管理職を目指させても、自分は家庭に専念したいという人もいます。
施策や制度は、きっかけに過ぎません。
要は、個々の持ち味を活かすということからズレてしまっては、意味がないのです。
弊社内でも、緻密な作業が苦手な私をしっかりカバーしてくれる丁寧な仕事ぶりのスタッフ、
子育て真っ最中のスタッフは時短勤務、出張や不規則なクライアント様訪問に即対応できるスタッフ、
など、皆、それぞれの持ち味を活かしてチーム力を高めることに励んでいます。
しかしそれは、私たち日本人が苦手なことでもあります。
日本は、協調するということが育まれた文化をもっています。
礼節を重んじたり、年長者に配慮したり、人を尊重することを慣習としてきた私たちには、
時に、個々の持ち味を活かし、力を発揮することが、御法度と解釈されることもあります。
そんな私たちですから、欧米が取り組んできたダイバーシティのセオリーは当てはまらない部分もたくさんあります。
中には、配慮や尊重が裏目に出て、単なる受容だけをし、組織の強化にはまったくならない
緩慢なダイバーシティも散見されています。
組織のあり方、個のあり方、のみならず、コミュニティや家族のあり方も含め、
日本人・日本社会を私たち日本人がまず認識した日本流ダイバーシティ推進が必要です。
そう、誇りを持って私たちの持ち味を活かしましょう!
それが、世界で通用する日本へと進化する道になると私は信じています。
写真はダイバーシティ東京プラザ(^_^;)
2013. 11. 12